消費者の目線では、目で見てすぐにわかるゴキブリやネズミの被害だけではなく、目には見えない微生物やカビなどの問題に対応して欲しいという希望が大きくなっています。これは戦前と比べて公衆衛生が向上し、食中毒等の発生要因が大きく変化したことによるものと考えられます。近年の食の安全・安心を揺るがした様々な事件・事故により、食品衛生管理上の問題だけではなく、食品企業自身の不正などから起こる消費者の不安や不信が拡大しています。従って、今日の食品企業ではリスク管理と連携した総合的な衛生管理が必要となっています。このことは、食品企業だけでなく、様々な製造業でも言えることです。そこで、弊社では、顧客企業のニーズや規模に合わせて、重要な事項を優先したサービス展開をしております。
お客さまのニーズに沿った安心・安全を構築するサービスを提供するために、2つのプロジェクトをスタートさせました。
「製造環境管理サービス(MEPS:Manufacturinng Enviromental Protection Service)」は、医薬品GMPに対応した防虫対策技術を提供し、管理施設における環境衛生レベルをアップさせることを目的としたサービスのことです。
防虫・衛生管理は、食品や化学製品、金属加工など、製造する製品により管理手法が異なります。特に医薬品工場は、IPM (Integrated Pest Management) を基本とする有害生物防除だけでは十分ではなく、医薬品GMPに順守した厳格な管理が必要です。そこで、医薬品関連製造環境を対象とした製造環境管理サービスを提供する専門チームを編成し、確かな技術と知識を活かしたサービスを提供できるようにしました。医薬品製造環境の施設の防虫対策は、「製造衛生管理基準書」などに明記された内容に従って行います。昆虫の混入は、大きな問題に繋がりますので、清潔な環境を維持するため、効果的でトラブルにも対応できるサービスを提供していきます。それには、ハード面の対応だけでなく、ソフト面に連結した改善提案や衛生管理システムの構築をサポートしていきます。

シャットノクサスSNA
「シャットノクサス」という機器は、世界で唯一、高濃度アルコール(濃度65~80%)を安全に噴霧できる機器です。国内及びEU14カ国、アメリカでの特許を取得しています。炭酸ガスを使用しているので高濃度アルコールを火災の危険なく安全に、そして効果的に使用できます。
高濃度アルコール噴霧の最大の問題はアルコールの引火性でした。70%以上の高濃度アルコールを空気中に噴霧すると、電気スパークなどの小さな火花でも引火し、瞬間的に燃えて爆発する可能性があります。「シャットノクサス」では、不燃性の炭酸ガスを噴射ガスに使用することで、その問題を解決しました。(社)産業安全技術協会における評価試験においても、電気スパークや炎で全く着火しなかったことが証明されており、過去10年間に販売した600台以上の製品において、そのような事故が全く発生していません。 そのようなすぐれた特徴を生かして、現在は病院の処置室や救急車などにも使用されています。
シャットノクサスの最新機種では、クリーンルームに対応したものや、オートクレーブで殺菌できるものもあります。
普通の消毒剤は多量の水で希釈して使われます。希釈した消毒剤では、対象物が濡れてしまうため、それを乾かす必要があります。また、精密機器や電子機器など濡れると故障するものには使用できません。
それに対して、シャットノクサスを使用してアルコール製剤を噴霧する方法には利点があります。
特殊噴射ノズル
アルコール製剤で消毒するのであれば手拭きや手動スプレーでもよいのでは?と思われるかもしれません。それで機器の隙間や什器の裏側などを消毒することは難しいことです。シャットノクサスの特殊噴射ノズルは15ミクロン以下の粒子を約6メートルも飛ばす事が出来るので、手の届かない場所でも簡単に消毒できます。ミクロ粒子の消毒剤をすばやく均一に噴霧できるため、噴射時間は驚くほど短くて済みます。また、消毒に必要な分量だけを噴霧出来ますので、清拭などに比べてアルコールや薬液の使用量が減り、経費を削減することができます。
このようにシャットノクサスは、作業の省力化と迅速化、生産性の効率化とコスト削減を実現しながら消毒を行える機器なのです。
さまざまな製造工場における防虫対策は、総合的防虫管理(IPM :Integrated Pest Management)を背景とした環境や人体への影響の少ない、安心・安全をキーワードとしたケミカルレス管理が主流となっています。そこで、弊社が提供します「防虫清掃(PMDC:Pest Managment Dust Cleaning)」はこの流れに沿った防虫対策の1つです。
製粉工場や精米工場、食品工場では工場内の粉溜まりなどに貯穀害虫が発生・定着しやすく、それらを防除することが重要となります。貯穀害虫の防除には燻蒸剤(リン化アルミニウム製剤)や接触殺虫剤による施工が極めて有効ですが、適切な暴露時間の確保や製造環境や製品の汚染が懸念されます。また、穀粉等の粉溜まりの中に潜む貯穀害虫に殺虫剤を接触させることは困難です。PMDCは、本来の日常業務で取り除くことが出来ないところを清掃することで、薬剤を使用しないで防虫管理が行えることになります。PMDCは薬剤を使用しないで環境整備を強化するクリーンな防虫対策です。予防的処理として薬剤を使用した対策と併用することで、環境にやさしい防虫対策になります。また、衛生管理プログラムの一環にPMDCを組み込み、定期的に行うことで予防効果も期待できます。
PMDC施工後は目視調査を実施し、結果報告とともに新たに確認された問題を報告します。この結果を基礎データとして今後の対策・計画の立案に活用し、PMDCを効果的に運用して行きます。